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Filet Mignon @ YUM

食だって、立派なアートです!
ってな訳で、食べ物についてもちょこちょこ投稿することにします。

祈念すべき初回に紹介するのは、近所にある小さなベーカリー・キッチン、YUM!

本日選んだメニューはフィレ肉のステーキ。16ドル。季節によって変わるけど、今のところこれがここで一番高いメニュー。
お肉は汁を含んで程よく固形を保っていて、ほんの少しだけ焦がしたソースがかかっていました。絶妙。
そしてこのお肉を見事に引き立てたのが、塩茹でのグリーンビーンズ。
塩水、それもかなり薄い濃度の塩水で湯がいただけと思われるこのグリーンビーンズ、噛むと心地が良いんです。
湯がき方にちょっとした気配りがなされているとしか思えない。シェフはこの固さを狙ったとしか思えない。
ステーキはもちろん美味しかったんだけど、味の薄いこのグリーンビーンズが最後まで好印象でした。

この店、何がどうすごいと言えるものはないんだけど、とにかく行き届いている感じがするんです。
店の間取りにしても掃除の仕方にしても味付けにしても盛り付けにしても、ちょっとだけ気を遣っている。
この「ちょっとだけ」が肝心なのだと思いました。
グリーンビーンズみたいに、主張はしないのに最後にほんの少しだけポジティブな印象を残すというのは、狙ってできることではないように思えます。ドカーンと目立ったところは何も無い。日ごろから細かいところひとつひとつに「ちょっとだけ」気を配っている店が放つとても仄かな好印象でした。

これは絵でも何にでも言える教訓ではないでしょうか。
ほんの少し気を遣うということ、そこに生まれる微かな「良さ」を、僕も自分の作品に込められるようにしようと思った贅沢な晩飯でした。